Wiznetという韓国のメーカーがハードウェア処理TCP/IPのチップをいくつか出しています。PHYのついているW5x00のシリーズ、特にSPI接続のできるW5100は、接続が手抜きできるという理由で地味に使われていた印象があります。
Network機能だけを持ったコアなので、お好きなマイコンで外部から制御しておくんなまし、というチップですが、汎用CPUコアが 一緒に封入されたW7x00シリーズというものもあります。旧式、Intel8051が乗っているのがW7100で、ARMが乗ってるのがW7200。以前なぜか購入して放置していたW7100を、ふと思い出して動かそうとしました。
動きませんでした\(^o^)/
本当ならここがスタートで、色々と解析を始めるのですが、あまりにも情報が少なすぎて大変そうなのでもういいかなと。データシート見て配線確認する以外に、出来ることがない…。WIZnetの提供する読み書きソフトウェアを使って、シリアル経由で接続を試みますが、「read flash operation mode timeout」と出るのみ。最低限読み書きができたら、色々頑張ろうと思ったんですが。こりゃ手も足も出ない。電圧はしかるべき値がしかるべき場所に突っ込まれているんだけど。
Googleで検索すると、同じ症状の人が見かけられますが、結局解決されていないようです。
公式で放置されているとはw
トラブルの回避方法どころか、このW7100を使った事例を探しても、ほとんど見当たりません。W7100の評価ボードを使った例は無くはないようなのですが。2010年公開のデータシートやサンプルのダウンロード数が3000台なので、どれだけ売れてないんだか。2011年公開のW5100最新データシートで16000くらい。
現在はこのチップ、Serial to Ethernetのファームが既に書き込まれた製品としても売られているようです。
http://www.wiznet.co.kr/Sub_Modules/en/technical/Download_View.asp?PK_Num=587
汎用のはずが、なぜか固定機能を書き込んで売ってる。しかもよく見たら、W7100の方はGPIOは潰されてるしuser passwordくらいしかConfigurableになっていない。とても怪しい。まともに動くのかなあ、このチップ。
64kBのメモリが組み込まれていてスペック上は魅力的ですが、動作するのが明らかなW5100・W5300あたりと、使い慣れたマイコンと、必要なら外付けメモリ…という感じで、単品を組み合わせた方が良さそうです。本家とサポート契約して本格的に開発するつもりでもなければ。
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